"非常に残念なことなのですが、賃貸物件を取り扱っている不動産屋の中には悪質な業者も存在しているようです。
評判の悪い物件をオススメしてきたり、手数料を上乗せしたりする不動産屋には注意しましょう。現地の物件調査は防犯の視点からもしっかりと確認をしておく必要があります。
夜になると治安が一気に悪くなるような場所もありますので、昼間の調査はもちろんこと、しっかりと夜間にも出向いて治安チェックをしておきましょう。

 

賃貸物件の下見は、物件探しのスケジュールの中では最も大切な要素となります。
全てを人任せにしていたところで、理想的な物件探しをすることは出来ませんので、自分の足を使って下見に出向きましょう。通勤や通学などのことをしっかりと頭に入れて、交通の便利さを現地調査で確認しておきましょう。
周辺の道の混雑状況、また深夜に外出をする時のことを考えてタクシーの台数などを確認しておくことを忘れないでください。"



交通便と安全性の確認を忘れずにブログ:01-10-19

「今日の14時ご飯、何がいい?」
あたしはパパに尋ねた。

「テキが食べたいのぅ」
テキというのはビーフステーキのことだ。
昔はビフテキと言っていた。
パパはそれをさらに短くテキと呼んでいたのだ。

魚釣りが趣味の85歳のパパだから、
焼き魚とか、煮物とかを想像していた。

「ビフテキかぁ、うふふふ」
あたしは意表を突かれて、笑いがこみ上げてきた。

パパは入院していた。しかも末期癌。
からだ中には特有の疼痛を抱え、
痛み止めも欠かせなかった。

根治することはもはや不可能で、
治療はもっぱら痛みをとることと、
延命を秤にかけるような綱渡り状態だった。

体力的にも
ある種の小康状態でいられる最後の段階だろうと言う。

主治医と相談して
思い切って自宅へ三日間の外泊を決めた。
その1日目に食べたいと言ったのがビフテキだった。

上等の牛肉を張り込んで2枚買ってきた。
満足そうに食べるパパの顔を見ていると、
思い切って帰ってよかったと心から思った。

そして、自宅療養最後の日…
パパが自宅で過ごす最後かもしれないという
厳しい現実には気づかぬふりをして、
あたしは尋ねた。

「今日は、何食べる?」
「お惣菜屋のコロッケがええのう。
アレならゴミも出んし、片付けもいらんしなぁ」

自宅で最後になるかもしれない食事に選んだのが、
お惣菜屋のコロッケ…

疼痛にいつ襲われるかわからないパパを
車で2時間かけて
病院まで送り届けなければならないという大仕事を控えている
ムスメを思うパパの選択だった。

パパは最期まであたしを思い、気遣い、
パパとしてあたしを甘やかしてくれるというのだった。

あたしはこみ上げてくる何かをこらえるのに
これほど苦労したことはなかった。